高次脳機能障害

 頭部外傷により意識障害を負った人が,治療の結果意識を回復したものの,意識回復後に認知障害(記憶障害,集中力傷害,遂行機能障害,判断力低下,病識欠落等)と人格変性(感情易変,不機嫌,攻撃性,暴言,暴力,幼稚性,多弁,自発性低下,病的嫉妬,被害妄想等)を生じ,社会復帰が困難となる後遺障害を、高次脳機能障害と呼びます。

高次脳機能障害の判断にあたっては,

①事故により頭部に外傷を生じたこと
②受傷後の意識障害
③意識回復後の認知障害及び人格変性
④第3脳室の拡大や脳の全体的な萎縮がMRIで認められること

が,基本的な要素になっています。

自賠責制度の運用については,常時介護を要するものが1級,随時介護を要するものが2級とされているほか,3級,5級,7級または9級に区分されます。


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